download.phpきゃりーぱみゅぱみゅ (フルネーム:きゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅ)は、東京都出身の歌手、 ファッションモデル。2009年から女性ファッション雑誌『KARA』をはじめ複数の雑誌で読者モデルとして活動を開始し、音楽プロデューサーの中田ヤスタカ氏によるプロデュースにより、高校卒業後の2011年にワーナー・ミュージック・ジャパンからミニアルバム『もしもし原宿』でメジャーデビュー。初めてのフルアルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』ではオリコ ン・デイリーチャート初登場位を獲得し、米国や欧州をはじめ、世界各国のエレクトロランキングでも上位を記録する。2013年には初のワールドツアーを 開催。初めてのヨーロッパ進出となったフランス・パリでは『JAPAN EXPO』内のライブステージ『HARAJYUKU KAWAII!!!』に出演し、翌年のワールドツアーでは、世界11カ国15都市を訪問した。2015年ミラノ国際博覧会では、『ミラノ万博日本館サポーター』の一人として選出される。アートディレクターを務める増田セバスチャン氏と共に、そのユニークなセンスとスタイルで日本の『カワイイ』を世界へと発信しており、音楽アーティストとしてだけではなく、ファッションアイコンとしてもその存在感を示している。

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ワカペディアの見るきゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーの曲を一番最初に聞いたのは、渋谷交差点を渡っていた時だった。大画面の中から 『つけまつけまつけまつげ〜♪』という奇妙な歌詞を耳にした時、なんだこの曲は?!と思い、何でも知ってるグーグル先生で検索したらすぐに見つかった。そこで見た『つけまつける』のビデオクリップに度肝を抜かれ、思わず他のシングル『もったいないとらんど』や『PONPONPON』のクリップも早速チェックしてしまった。
特に『PONPONPON』のクリップが衝撃的で、サラワカは一体誰が作ったのかとっても気になり始めた。カワイイ物で溢れ返っている部屋にいる女の子。そしてその横にいるのは、セクシーなダンサーでもイケメンなモデルでもない。不思議な格好をした正体不明のちょっとポッチャリしたダンサーと一緒に、きゃりーは奇妙なダンスをしている。ポップな色使いにCG加工が施された背景、ラブリーながらたまに出てくるグロテスクなテイストの脳みそ目玉骸骨が飛び出してくるという奇想天外なアイデアは、なかなか面白い!カラフルなマリリン・モンローの肖像画で有名なポップアーティストアンディーウォーホルもビックリだ!

ただのアニメのコスプレでもなく、どこの国の人も真似ができない彼女独特のファッションと、クオリティの高いエレクトロポップ。覚えやすいリズムにキャッチーな歌詞は、ある意味外国人も虜にするのかもしれない。ドリーミーな外見に、エキセントリックなスタイル。男性に夢を与える『アイドル』ではなく『アーティスト/ミュージシャン』としてこの仕事をしている彼女は、性別にこだわらず、独自の世界観を音楽と共に伝えて行くことが目的だ。だから恋愛に対してもとてもオープンで、フランスのテレビ番組では自分の意見をしっかり語っていたのが印象的だった。
そんな世界的なヒットを飛ばすバーチャル・ガールに、今年のミラノ万博ではインタビューをさせてもらった。(心からありがとう、日本館!)何よりもサラワカを驚かせたのは、きゃりーは実際に会うととてもシャイで、想像以上に人間味のある普通の女の子だったということ。

どこか人工的で三次元的なキャラクターと、カメラの外で見せる人間味あふれる素朴さ。その両方を持ち合わせている彼女は、仕事をしていく上で、皆から愛されるような人なんじゃないかと思った。

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サラワカ:Buon Giorno! (イタリア語でこんにちは)きゃりーさん初めまして!サラワカです!

きゃりーぱみゅぱみゅ: ブォンジョルノ!(カワイイ日本語の発音で)宜しくお願いしま〜す。

サラワカ:きゃりーさんを知ったのは、日本に行った時、大画面に流れる『つけまつける』の曲を渋谷の交差点で耳にしたときでした。気がつけば、一回しか聞いていないのに、もう口ずさんでました! それから家に帰ってすぐにインターネットで検索してビデオクリップを見て、サイケカワイイ(サイケデリック+カワイイ)の虜になりました!

きゃりーぱみゅぱみゅ: サイケカワイイ・・・(笑)ありがとうございますー!嬉しいです!

サラワカ:それじゃあ早速、きゃりーさんが思う『カワイイ』の哲学を教えてください!

きゃりーぱみゅぱみゅ: 世の中ってきっと、色々なカワイイ物で溢れていますよね。特に日本のカワイイは色々な見方があると思うんですけれど、私の中の『カワイイ』 はミュージックビデオからも分かるように、 毒々しさも含まれているんです。グロテスクさや気持ち悪さを加えて、ただの『カワイイ』 だけではなく、トラウマになるような可愛さを出して 、見る人にインパクトを与えることを大切にしています。

latest昔、サメが登場する映画『ジョーズ』を見た時、キャプテンが食べられるシーンがあったんですね。それを見た時はすごいショックを受けたんですけれど、それがいい意味でトラウマになり、それからホラーが好きになりました!

サラワカ:おっと!私もホラー大好きなんで、すごくわかります!人間って、ショッキングな物を見てしまうと、余計気になり始めて、もっと見たくなったりしますよね!ショックといえば、PON PON PON の中では『カワイイ』きゃりーさんのイメージから一変して、 口から謎のイメージが飛び出して来たり、虹色のおならが出てきたりするのが衝撃的!それは一体、何を表しているんですか?

きゃりーぱみゅぱみゅ: 新しい世界観を作りたかったんです。先ほど言ったように普通のカワイイだけじゃなくて、いつもグロテスクなものや気持ち悪いもの、遊び心のあるアイデアを沢山詰め込んで、プロモーションビデオを作っています。自分の頭の中の世界観を、ポップでアーティスティックに楽しく伝えられたらなぁと思っています。

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Sara Waka by Giulia Pittioni

サラワカ:アーティスティックと言えば、私もこれまでアート関係の勉強や仕事をしてきたので、色々なアートに影響を受けたり、圧倒されたりしてきました。いつも奇抜で斬新なミュージックビデオを作っているきゃりーさんは、よくインスピレーションを受けているアーティスト等いますか?

きゃりーぱみゅぱみゅ:  ケイティー・ペリーさん!(即答)

サラワカ:確か彼女も、きゃりーぱみゅぱみゅが大好きって愛の告白をしていましたよね ?日本でのコンサートのステージ上で・・・(笑)

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Kyary Pamyu Pamyu by Giulia Pittioni

きゃりーぱみゅぱみゅ: 高校生の時から憧れてきた人にそう思っていただけるのは、なんだか不思議な気持ちにもなりますが、とても嬉しいです!ケイティー・ペリーさんがすごく好きで、彼女のポップで鮮やかな『カワイイ』ワールドに影響を受けています。なので、そういっていただけるとかなり舞い上がります(笑)

サラワカ:ポップでカラフル、アーティスティックなセンスを持っていて、世界で人気の『カワイイ』を代表するお二人には共通点も多いですよね!ところで、きゃりーさんのユニークなファッションのイスピレーションは何処から来ているんですか?

きゃりーぱみゅぱみゅ: ファッションも特にどのブランドが好きとかではなく、自分が良いと思ったものを選んで着ています。高校時代の頃、ファッションに興味を持ち出しました。原宿では第2の自分が生まれた!っていう感じです。オシャレをするのって、こんなに楽しいんだ!って。オシャレして褒められると、とても嬉しかった。その経験から、自分独自のファッション・イスピレーションが次から次へと出てきました。

サラワカ: キャリーさんは日本だけでなく、世界の各地でもライブツアーを開催されていますが、日本のファンと海外のファンの違いに何か気がつきましたか?

きゃりーぱみゅぱみゅ: 日本のファンの方はシャイな方が多くて、コンサートでは手拍子が多いのですが、海外の方は周りを気にせず全身で嬉しさを表現したりするので、会場は盛り上がるし、自分もテンションが上がって一体になりやすいです。ファンの方とのコミュニケーションも、もっと取りやすい印象を受けました。

サラワカ:なるほど!ちなみに今回参加されているミラノ万博のテーマは、『地球に食料を、生命にエネルギを』です。きゃりーさんにとってエネルギーの出る料理(和食)とは?

きゃりーぱみゅぱみゅ:  ん〜。和食だと結構自分でも作るんですけれど、うどんがすごく好きです。中に入れる食材も安いし、野菜やお肉を入れてがっつり食べますね!

サラワカ: あら、健康的!それじゃあイタリア料理はどうですか?

きゃりーぱみゅぱみゅ: 今回初めてミラノに来て、ブ、、ブラ、ブラ、ブラタ?

サラワカ:あ!ブッラァァタ!!(イタリア語独特のRの巻き舌で)

きゃりーぱみゅぱみゅ: そうそう!生ハムと食べたんですけれども、すっごくコクがあって美味しかったんです。噛むとブッラータの中に入っている生クリームみたいなものが出てきて、モッツアレラ チーズとは全く違う味わいだったので、食べたことの無いあの新食感に、衝撃を受けました(笑)

サラワカ:あはは~なるほど!これもまた次の新しい『カワイイ』ですかね?(笑)

皆の元に戻っていくきゃりーぱみゅぱみゅの背中に向けて、サラワカはこっそり投げキッスを送った。

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Description & Interview: Sara Waka

Edited by:Yuliette